映画

寂しい。ずっと寂しい。

なんの疑いもなく幸せな日々に満足したい。

幸せなことにも気づかず笑っていたい。泣いていたい。怒っていたい。

もういい加減報われたいよ。努力なんてしてないけどさ。ちゃんと傷ついて、落ち込んで、清くて美しくなれることを想い続けてる。

今日、文化祭の初日でさ、俺はクラスのことにも一切関わってないし、進めていく過程で俺の存在は本当に邪魔で厄介だったと思う。ごめんなさい。進級するのに必要な登校日数も余裕があるわけではないし、第一、俺は楽に生きたいわけではなくて幸せになりたいから、頑張って学校へ行ってみようと思ってるけど、1日の間に気が遠くなるほどの回数落ち込んで、くたびれきって俯きながらひとりで帰路に着くことが安易に想像できるんだよ。いわば負け戦。うまくいかないことなんて分かってるけど、文化祭の日学校にいた、って事実が欲しいっていうかさ。まあ苦しいだけの文化祭なんて行かない方がマシかもしれないけど、なにか前に進めるきっかけがないって確信しきってるわけじゃないんだ。希望を持つことにも疲れたけど、このまま終わってたまるかよ。俺だって、みんなと話したいと思ってるし、楽しい話題だって沢山あるんだ。君の好きな映画とか、音楽とか、教えて欲しいよ。

でもさ、自分の心の中だけで終われるネチネチした悩みだけじゃなくて、もちろん生きていれば沢山の困難が付き纏うわけで、それと向き合うときに俺は本当の意味で強くならなきゃいけないね。最近は俺が弱ってていい状況でもないんだよ。苦しいな。

心の病院に行くことにも抵抗があって、それは分かってたまるかって気持ちもあるんだけど、この俺が、今の俺が変わりたくない、みたいな。自分でも整理がついてないけど、激情を失いたくないんだよ。感傷的で、極端で、危なっかしい自分でいたいのかな。

何度も何度も何度もこんなプライドや虚栄心無くなればいいのにって思うのに、みんなみたいに身軽になれないんだ。自信が本当にないのかもしれない。

何もかも、時間が俺の変な部分を攫っていってつまらないだけの人間になるのかな。そんなのも嫌だよ。

俺って、俺っているのかな。俺ってなんだろう。俺は俺だよ。俺を認めてくれ。俺を叱ってくれ。俺と映画を観よう。俺とキスをしよう。

俺の、俺だけの、情けなくて、寂しくて、泣きたくなるような日々を、誰が知ってるんだ、誰が分かってくれるんだ。

窓から差すぼんやりした青が俺をバカにする。かけてた曲も終わる。これで全ておしまいだったらいいのに、みたいな5時43分。おはよう。