ノロマが走っていく

こないだ意味の分からない記事を公開したあと、志賀直哉の城の崎にてを読んでから家を出た。ライブは良かったけど、心から落ち込むことがあってその晩もビール片手に千切りキャベツ食べながら(俺は長生きがしたい)徘徊したあと世界で1番情けない男は寝床についた。確か3時くらいだったと思う。身体の調子は元に戻ったし、今すぐ死ぬ予感は無くなった。じゃあどうする?人と話すたび落ち込んで、ひとりになって優しいふりするけど、ジョークのひとつも言えなくなった。声の出し方を忘れるくらい、部屋にこもってる毎日は本当に苦しい。取り返しのつかなくなっていく、いくつかの事と憂鬱とぐるぐる。俺だせーな。バーカ、死んじまえば良かったのに。でも生きたいんだなあ。諦めるには早いけど、いざ向き合ってみると俺って今まで一体何してたんだって。毎朝毎晩の少しの怠惰にちょっとずつ追い込まれただけの話じゃないのか?って。ずっと、やけになってたわけでもなかったし、醜く欲張って、どこへも行けてないんだ。ずっと、ここで何もしてなかっただけ。かっこつけて、わざと紛らわしくして、気持ちよくなってここを離れる勇気もなくなっただけか?苦しくない毎日が想像できないけど、とっくに俺って楽になれたのかなあ。そんな訳はないか。かっこ悪い自分が大嫌いで、それだけで。まだ戻れるかなあ。戻れるだろうけど、それはそれでもっとリアルに不甲斐なくて情けなくて退屈なんだよな。あの場所ってのは。結局ここしか俺には居場所がないのかな。でも高校生ごっこしたいな。どんどんブサイクになっていってて外に出るのが本当に怖いよ。身体も震えるしあちこちボロボロなんだ。普通に歩んでこなきゃいけないものをことごとくサボってきたから。発達不良。しかもその分、他の部分が変に大きく膨らんでて、こんなずっと前からグラグラの重たい身体を持って、どうする?だから、言ってるじゃん。とりあえず歩いてればいいんだって。昨日から軽いランニング始めたし(10分くらい走るだけで汗だく)、さっき引っ越しのバイト応募した。土日だけとかの予定だし、いつもの結局行動はしないパターンな気もするけど、そんなふうに予防線張って傷つかないようにしてる時点でさ。多分俺ってどこまでも弱い人間なんだな。驚くぜ。本当に、人間になりたいよ。みんなみたいに。ああ、どうだっていい。かっこ悪いなあこんな文章。おしゃれにさらっと清潔にやりたかった。もういいわ。やけだ、やけだ。諦めた。それが俺の毎日の全部だ。おやすみ。ずーっと部屋に篭もって永遠みたいな明けない夜から這い上がって久しぶりに学校へ行くとき、まるで、俺もまだ間に合うみたいに、あの夜たちがなかったみたいに眩しくて当たり前の教室がそこにあると本当に驚く。多分、俺が大袈裟なだけで、みんなだってそうだし、あらゆることが、すぐ隣にあるのかもな。うん、まだ大丈夫だ。明日のことが分からないけど。いつもの最低の帰り道か、ばかみたいに暖かくなって帰ってくるか。溺れるまでサボるかい、誰も手貸しきれないさ