バラード

俺、人生に焦ってるわけじゃないんだ。

一日一日がほどけて過ぎていくのを眺めてるだけで生きてるんだって思えることは少ないし、同世代の奴らのこと横目で見れば悔しいなあとか思うけど、こんな日々でも愛おしく感じる瞬間だってあるんだ。最近は寂しさともうまく付き合えてる。苦しいことを思い出してベッドで動けなかったりシャワーを浴びながら俺これからどうしたらいいんだって絶望したりもするけどさ、前は本気でヤだった奴も今はそれほどでもねーよ。

本当に大袈裟な奴なんだ俺は。これからも少しのことで悲しむし、はしゃぐし、怒るし、でも、くだらない歌手が歌うようにこんな日々でもあっという間に過ぎていくなら、今はとりあえず出来る限り生きてみている。動けていないけどさ。

一体どこまでくたびれればいいんだろう。もう、昔の自分まで帰れないようなところまで流されてしまうような、このまま全てが終わってしまうようなそんな気分になる。毎晩ひとり朝まで歌ってたら弾き語りがうまくなってきた。人に優しくすること考えてたらうまく笑えなくなってた。あの娘の笑顔想像してたら清くなろうって思えた。醜い俺は常に記憶に新しく付き纏うけど、今の俺を信じれなくなったら終わりだから。

いつかあんたに今までの俺の日々のこと、お茶でも飲みながら話せたらいいなって思ってる。聞くふりでもしていてくれたらいいから、安心した俺は家帰ってから少しだけ泣く。それが全ての終わりで全ての始まりなんだ。

俺の心のうちは笑っちゃうくらいの速さで移り変わるから、常に今のことを記していかなきゃなんないんだけど、この文章たちはいつも考えてることとか前に下書きに残していたものをまとめたりしてるだけで、俺からしたら鮮度なんかはガタ落ちしてるわけなの。俺は繊細なやつでも丁寧なやつでもましてやエモいなんて言葉たちに無縁だから、こんなふうにそれっぽい言葉並べて誤魔化したって嘘ばっかりで、今心に少し余裕があるだけでもう少し心の嫌な部分を突かれればあっという間に汗だらけになって息もまともにできなくなる俺は本当に醜いんだ。こんなこと意味がないけど、本当にね。でも自分を大切にしてみたいとも思う。それに俺が答えられるかわからないけどみんなと同じくらいの命の重みになってみたい。また何もわからなくなってしまっているけど、日付変わって、今日は学校で最悪な行事がある。俺はきっとどうやっても馴染めないしひとり本当に寂しくて情けない1日を過ごすと思う。そのあとはあの人のライブ。俺にとって大切なライブになると思う。けどやっぱり緊張もするし身構えるし色んな気持ちだ。全部わからなくなってくたびれきって全部どうでもよくなって全部捨てられてからやっと俺は優しくなれる気がする。なんか、すごく疲れた。おやすみなさい。期待もしてないし絶望もしてないよ。