井戸掘り

もう頭ん中は煮詰まって、心ん中ぐちゃぐちゃで、身体が熱って、でも冷えてて、さっきからあまりの苦しさに気が遠くなって意識が飛んでしまってる。どうにか目標を定めて、やれるだけやってみようって、昨日今日と頑張ったたもりだったけど、やっぱり人は簡単に変わらないし状況や凝り固まった部分は動かないんだ。もう戻れないのかな。みんなみたいになろうと、必死に僕だって仲良くしたいよってアピールしようとするけど、過敏になってる色んなことが邪魔をして、動くこともできずに身体を固めて息すら上手く吸えない。まるで全部が大丈夫みたいな顔して、どうしよう、どうしよう、またこれか、もう嫌だよ、助けて、あぁ、あの子は可愛いなあって。ずっとそれだけ。苦しいよ。いつまで経ってもひとり。かといって腹はずっと立ってるし、死んじまえばいいと、思わないようにしたいけど、思ってる。本当は俺が悪者で、むしろ俺のことなんて存在に気づいてもないんだろうな、多分。参ったよ、自分の自意識には。もうずっとこうなのかな。ここまで人に興味のあるやつも珍しいと思うよ。いつも人と衝突したりできることを探してるし、ここ最近の夜は寂しさで気が狂いそうなんだ。ずっと、何もしてこなかった。自分が被害者になれる場所を、理由をずっと探してる。でも、信じてほしいよ。こうやって、ピーズを聴いて、泣いて、今日だって土手で小雨の中歌って、そんなに悪いことかな。お願いします。俺を醜い人間だと思わないで。家族のことも嫌いになってるし、病気のせいか、家族自体を汚れたものとして、自分のことを家族(友達にも)に知られることに関してすごくすごく過敏になっている。自分でも訳が分からない。でも本当に気が狂いそうなくらい辛いんだ。部屋の扉を開ければ俺の空気が逃げてしまう。どいつも分かった気になってんじゃねぇ。テメェの薄っぺらいただの言葉じゃねぇ、声には騙されねえぞ。クソだよ。あんな奴ら。もっとクソなのは俺だけどな。もう最近少しずつ、街でよく見る、みんなが見て見ぬ振りするような人間になってきている。そんなふうになっても好きな子に好きとも言えないんだから、まだいくところまではいってないのかな。好きって分からないけどね。分からないから知りたいんだ、涙を流すんだ。もう逃げ場が本当になくて嫌になって、でもどうしても寝たくなくて、寝れないし、自暴自棄になっててもどうしようもないけど、自暴自棄にならなくたって、ずっと一人で苦しいんだ。そこにないものに怯えて、苦しんで、演技して、笑って、わざと苦しんで、オナニーとしての涙を流して、自分を貶して、慰めて、そんなことの繰り返し。もう、分かったよ。もう、許してよ。もう、いいだろ。もう、俺だって、俺だって、俺だって、、、。まだ、だめなのかい。許してくれないのかい。何をしてるんだ、何も思い出せない、どこまでが本当の自分?何も知らない。何も考えられない。訳が分からない。わからんこともわからん。あの子とキスしたい。アイスクリーム食べたい。俺が分かることだけをかき集めて、今はそれしか見えていない。身体が動かない。生活の制御が効かない。人生が俺の手から離れていっている気分。俺の目を見て、大丈夫だね、って言うみんな、やめてくれ。俺は大丈夫じゃない。お前たちに見せる、あの目は俺もこういう目が可愛らしくて良い目だってわかってて演技してあの目をしてるんだ。俺の笑顔ひとつ取ったって全部演技。俺は器用なのかな。不器用なのかな。どう思う?寂しいなあ。寂しい。どうしてのここまでひとりでいないといけないのかな。悔しいし、すごく悲しい。みんなと比べてしまうよ。人を慮る気持ちや物事についてしっかり考えることを少しずつできるようになった代わりにつまらなくなってしまった。真剣に生きれば生きるほど、生きづらくなる世界?もう誰にも優しくできない。誰も助けてくれない。俺がそうした。とうとう俺の中には俺ひとりになった。考えてみても、気を許してる人が誰ひとりもいない。わざと閉じこもった。誰が心に入ることも許せないけど、それゆえに毎日寂しいのかな。人格形成に問題があったか、なんなのか。大袈裟かな。大袈裟だよ、あなたは絶対大丈夫、見てわかる、って、一番聞きたく無い言葉だ。被害者意識ゆえかな。俺は大丈夫じゃないよ。もう、ギリギリなんだって。携帯の充電コードベッドから下げて首にくくってみた。すごく怖かった。でも、正直、あんまり思ってこなかったけど、死にたいかもしれない。どう考えても、きっと、結局俺は一時的にまやかしみたいに楽になれても、苦しい場所を探しさえするし、一生こんな日々で、苦しかった場面や、みんなが俺をどんな目で見ていたかを考えると、もう救いなんてなくて、こんな自分になってしまったからには死ぬしかないじゃんって。でも死ぬ勇気なんて本当にないし。朝が来なければいいのにって思うけど、やっぱりいつか、来るかもしれない満たされた自分を想像して、期待してしまう。俺が何をしたんだって、言いたくなるくらい、毎日、耐え忍んでいるだけなのに日に日に生きづらく、身体にもツケが回ってきて、なんなんだろうね。こんな弱音誰も聞いてくれやしないし聞いてほしくも無い。だから、ここの存在はありがたいよ。吐き出すだけで、少し安心するし、自分が残るのは嬉しいんだ。いつまで続くかもわかんないけどね。