17才

今さっき、17歳になった。

憧れだった17歳、もう大人になれてると思ってた17歳、何かとすごいらしい17歳。

本当は土手で歌でも歌いながら迎えようとしてたけど、生憎の雨。明日も1日雨らしい。そりゃないよ。だからどうやって過ごせばいいのかソワソワしちゃって、0時が近づいてベッドに入ってYouTubeで17歳って調べて出てきた森高千里の『17才』を聴いてたらいつの間に歳を取ってた。

ピッタリにお母さんからだけ電話が掛かってきて、俺なんかにとっては当たり前だけど、俺に友達がいないと言わんばかりの静けさで、寂しかった。まぁわかってたけどさ、みんなは多分たくさん祝われるもんなんだろうな。

明日の学校も多分ずっと苦しいけど、俺のことなんて誰も気づかないし、知らないし、誰も興味がないことが当たり前の状況なんだから、笑顔でいようと思う。悲しくても寂しくてもずっと笑顔で。最近の俺は教室では笑顔でいられる時間が0と言っても過言ではないくらいだけど、可哀想って思われたくないしさ。寂しいな。誕生日とか、クリスマスとか、ハロウィンとか悲しくなるだけだよ。自分がどれだけ1人かって思わされるだけだよ。みんな嫌いだ。

これから変わる、なんてことは多分無理で。俺のこの凝り固まった苦しさと悔しさと寂しさと偏屈で窮屈で曲がった考えは、まず柔らかくなるべきなんだ。どうしたらいいかって考えるけど結局、すぐ来る明日の小さな所からなんだよな。ボロい登校靴を履くとき、躊躇いながら家のドアに手をかけるとき、改札を通るとき、可愛い女の子とすれ違うとき、教室に入るとき、友達と話すとき、いちいち緊張して、泣きそうになって、嬉しくなって。嬉しくなることなんて最近本当に無いけどね。空っぽだしさ。でもそんな日々も実は楽しんでるんだよな。ひとりぼっちに恋してる。ひとりぼっちであることから離れられない。もうずっと、ひとりで勝手に拗ねて、みんなのこと睨んでる。誰も俺のことなんて見てないのに。これはもう呪いだ。最近の俺は、昔よりずーーっと目に見えないものを強く信じてるし。

今も17歳、17歳、17歳って頭のなかでずっと反芻してる。無茶しなきゃ嘘だろ。17歳って。うん、きっとそうだよ。全部のことしたいな。健やかに笑いたいな。たくさん泣きたいな。たくさん寝たいな。こぼしちゃったもの取り戻していきたいね。目標なんて俺の今までを見てると立てるだけ無駄だから、嫌になるけど、なにか起こるって信じてる。それだけ。全部が起こるよ。ハッピーバースデイトゥーミー

クリームコロッケ定食 600円

今この文章を学校のそばのよく1人で行く喫茶店の席に座って書いてる。

簡単に今の俺の気持ちを言葉にすれば、どうやってもちんけなものになってしまうのが悔しいから、ここを開いた。自分の部屋以外でこうやって文字を打ってるのが初めてで新鮮。

今この喫茶店には俺の他に、お会計で謙遜しあってるおばさん2人と、怪しげな決め事してる女が2人。

今テーブルに頼んでいたクリームコロッケ定食が届いた。美しい完璧なプレートで食べるために崩すのが勿体無いくらい。

にしても今日も一日寂しかった。何か素敵なこと、出会いがないかなってそれだけ考え続けてきたけど、もうあんまりにも俺はひとりぼっちでみんな人に興味がないんだな。これ以上孤独に過ごしたら頭がおかしくなりそう。でもねこんなに誰も俺のことを見ていないなら、もっと好き勝手やってやろうとも思うんだ。

もうなにも欲しがらないから、みんなと同じ場所にいさせてほしい。軽口たたいたり、そんなことはできないけど頑張って微笑みながら、誰のことも恨んでないし、悪いのは俺だってわかってるよ。どうして簡単なことができないんだろうって。俺はいつもの姿でここにいるのにって。いつも苦しいよ。このあと2回目の心療内科の予約が待ってる。どこへ行っても俺は駄目だ。苦しくて寂しくて涙が出そうだけど、こうなってるのは、俺の今までと人間性を考えれば必然のことだ。でも、今はコロッケと目玉焼きを頬張ってご飯をかきこんで、幸せ。うめー。それぞれあと一口ずつで食べ終わっちゃう。今日はお店出る時勇気出してお店の人に話しかけてみる。とにかくここのクリームコロッケは最高なんだよ。

バカになったのに

今、風呂上がり。部屋にも居場所がないから変な体勢でスマホと向き合ってる。

俺は相変わらず、いつまでも自分のことだけ考えてて、でも、やっと少しずつ、何も分からない状態からは抜け出せてるような気がする。いつもみたいな根拠のない一瞬の自信かもしれないけど、自分に対して卑屈になり続けて、いじけていたからこうなったんだって最近気づいたし、もう俺はいい加減自分のことくらい信じてみたいんだ。俺の思考を支配する呪いや色眼鏡をここに置いて、もうそこへ帰りたくない。例えば、今の俺は少し気分が楽で、友達や家族、世界に対して愛おしくも思えてしまうような自分。そんな状態は歯痒くて居心地が悪くてどうしたらいいか分からなくなる。俺は常にギリギリで、人のことを憎んだり恨んだり、世界に対して斜に構えていて、本当の心の底へは誰の声も誰の愛も届かないようにしなければならないって、そうとまで思わされる。人と会って帰ってきて満たされた夜なんてのはどうやってその場所にいればいいのか分からなくなる。幸せになりたいけど、幸せな状態の自分は空っぽにみえるし、何をする気力もなくなる、というか。教室で誰ともうまく話せないことだって俺は呪いと呼んでる。身動きの取れなくなる状態まで自分を遠ざけて、わざと逃げて、わざと苦しんできた。散々無理してバカになった。

多分、俺は本当の自分を見るのが怖いんだ。つまらなくて、個性がなくて、誰も気付かないような存在で、そっちの自分の方が苦しいはずだよ。劣等感やずっと感じてる恥ずかしさ、苦しさ、寂しさ、それらのおかげで俺はギターを指がボロボロになるまで弾けたし、映画を観ようと思えたし、色んな場所に行ってみたりできた。でもそれは自分を大きく見せてるだけのことで実際の俺は今でも空っぽなんだ。もし自分や日常に対して何の疑問も持たずに生きれたら、もし教室で眠ることができるくらい学校やクラスメイトに警戒心がなかったら、っていつも思ってるけど、きっとそんな自分も、何も知らない気持ちの悪い奴だったと思う。当たり前だけど、過去に戻ることはできない。それなら、自分で自分のことを抱きしめるし、大丈夫だから、全ては変わらないし終わらないし不安にならなくなっていいから、今までのこともすべて心の大事な部分にしまって、卑屈にならず、呪いを解いて、プライドやこだわりを捨てて、つまらなくたっていいから、人を信じたり、みんなの考えることを考えたり、愛を歌ったり、してみたいよ。ここまでずっと長かったけど、結局のところ全部は俺のせいだけど、これ以上自分を嫌いになりたくないから、そもそも自分のことが大好きだからこうなってると思うし、だからもう全部大丈夫だから。もう今日は寝るよ。

あの子の後ろ姿、教室で見続けて、でもなんか最近は元気がないように見えて、もしかしたらその子の席の近くのかっけー奴と仲良くできてないからなのかなとか思って、とにかく俺はあの子に元気でいてほしい。俺のためのものじゃなくたっていいから、いつもみたいな、にこーってした顔を見せてほしい。君の笑い方と笑い声が大好きなんだよ。君が嫌な思いをしてるなら、どうにか幸せになれるようになんでもしたい。なんて気持ちの悪い被害者ヅラした言葉を言ってみたけど、全部が全部嘘じゃないんだよ。君の写真を見ながらピーズを聴いて、泣いた夜だって何回もあるんだよ。俺ほど醜い人間が愛なんて知れるわけもないし関係のない言葉だけど、俺にとって君は少し特別なんだ。ただそれだけなんだよ。明日も、耐えて、汗かきながら教室に、ふてくされた顔して俺が座ってると思うけど、眼中にもないと思うけど、本当は君とアイスクリーム食べたいな、とか考えてるんだ。これも全部あの子をダシにした俺のオナニーなのかな。"絶対的な理想の女の子に叶わない片思いをしている純情な僕"を演出してるだけ?自分の醜さに気持ちが悪くなって、一刻も早くここを閉じたくなったから、おわりにする。今日も変われないままで。おやすみなさい。

井戸掘り

もう頭ん中は煮詰まって、心ん中ぐちゃぐちゃで、身体が熱って、でも冷えてて、さっきからあまりの苦しさに気が遠くなって意識が飛んでしまってる。どうにか目標を定めて、やれるだけやってみようって、昨日今日と頑張ったたもりだったけど、やっぱり人は簡単に変わらないし状況や凝り固まった部分は動かないんだ。もう戻れないのかな。みんなみたいになろうと、必死に僕だって仲良くしたいよってアピールしようとするけど、過敏になってる色んなことが邪魔をして、動くこともできずに身体を固めて息すら上手く吸えない。まるで全部が大丈夫みたいな顔して、どうしよう、どうしよう、またこれか、もう嫌だよ、助けて、あぁ、あの子は可愛いなあって。ずっとそれだけ。苦しいよ。いつまで経ってもひとり。かといって腹はずっと立ってるし、死んじまえばいいと、思わないようにしたいけど、思ってる。本当は俺が悪者で、むしろ俺のことなんて存在に気づいてもないんだろうな、多分。参ったよ、自分の自意識には。もうずっとこうなのかな。ここまで人に興味のあるやつも珍しいと思うよ。いつも人と衝突したりできることを探してるし、ここ最近の夜は寂しさで気が狂いそうなんだ。ずっと、何もしてこなかった。自分が被害者になれる場所を、理由をずっと探してる。でも、信じてほしいよ。こうやって、ピーズを聴いて、泣いて、今日だって土手で小雨の中歌って、そんなに悪いことかな。お願いします。俺を醜い人間だと思わないで。家族のことも嫌いになってるし、病気のせいか、家族自体を汚れたものとして、自分のことを家族(友達にも)に知られることに関してすごくすごく過敏になっている。自分でも訳が分からない。でも本当に気が狂いそうなくらい辛いんだ。部屋の扉を開ければ俺の空気が逃げてしまう。どいつも分かった気になってんじゃねぇ。テメェの薄っぺらいただの言葉じゃねぇ、声には騙されねえぞ。クソだよ。あんな奴ら。もっとクソなのは俺だけどな。もう最近少しずつ、街でよく見る、みんなが見て見ぬ振りするような人間になってきている。そんなふうになっても好きな子に好きとも言えないんだから、まだいくところまではいってないのかな。好きって分からないけどね。分からないから知りたいんだ、涙を流すんだ。もう逃げ場が本当になくて嫌になって、でもどうしても寝たくなくて、寝れないし、自暴自棄になっててもどうしようもないけど、自暴自棄にならなくたって、ずっと一人で苦しいんだ。そこにないものに怯えて、苦しんで、演技して、笑って、わざと苦しんで、オナニーとしての涙を流して、自分を貶して、慰めて、そんなことの繰り返し。もう、分かったよ。もう、許してよ。もう、いいだろ。もう、俺だって、俺だって、俺だって、、、。まだ、だめなのかい。許してくれないのかい。何をしてるんだ、何も思い出せない、どこまでが本当の自分?何も知らない。何も考えられない。訳が分からない。わからんこともわからん。あの子とキスしたい。アイスクリーム食べたい。俺が分かることだけをかき集めて、今はそれしか見えていない。身体が動かない。生活の制御が効かない。人生が俺の手から離れていっている気分。俺の目を見て、大丈夫だね、って言うみんな、やめてくれ。俺は大丈夫じゃない。お前たちに見せる、あの目は俺もこういう目が可愛らしくて良い目だってわかってて演技してあの目をしてるんだ。俺の笑顔ひとつ取ったって全部演技。俺は器用なのかな。不器用なのかな。どう思う?寂しいなあ。寂しい。どうしてのここまでひとりでいないといけないのかな。悔しいし、すごく悲しい。みんなと比べてしまうよ。人を慮る気持ちや物事についてしっかり考えることを少しずつできるようになった代わりにつまらなくなってしまった。真剣に生きれば生きるほど、生きづらくなる世界?もう誰にも優しくできない。誰も助けてくれない。俺がそうした。とうとう俺の中には俺ひとりになった。考えてみても、気を許してる人が誰ひとりもいない。わざと閉じこもった。誰が心に入ることも許せないけど、それゆえに毎日寂しいのかな。人格形成に問題があったか、なんなのか。大袈裟かな。大袈裟だよ、あなたは絶対大丈夫、見てわかる、って、一番聞きたく無い言葉だ。被害者意識ゆえかな。俺は大丈夫じゃないよ。もう、ギリギリなんだって。携帯の充電コードベッドから下げて首にくくってみた。すごく怖かった。でも、正直、あんまり思ってこなかったけど、死にたいかもしれない。どう考えても、きっと、結局俺は一時的にまやかしみたいに楽になれても、苦しい場所を探しさえするし、一生こんな日々で、苦しかった場面や、みんなが俺をどんな目で見ていたかを考えると、もう救いなんてなくて、こんな自分になってしまったからには死ぬしかないじゃんって。でも死ぬ勇気なんて本当にないし。朝が来なければいいのにって思うけど、やっぱりいつか、来るかもしれない満たされた自分を想像して、期待してしまう。俺が何をしたんだって、言いたくなるくらい、毎日、耐え忍んでいるだけなのに日に日に生きづらく、身体にもツケが回ってきて、なんなんだろうね。こんな弱音誰も聞いてくれやしないし聞いてほしくも無い。だから、ここの存在はありがたいよ。吐き出すだけで、少し安心するし、自分が残るのは嬉しいんだ。いつまで続くかもわかんないけどね。

手おくれか

もう、だめかもしれない。。。

何度も心の中でだけ立ち直ってやり直そうと決心して全てがまっさらに、全てが大丈夫になったような気分になって、落ち込んで、涙目で笑って、愛おしい出来事を思い出して、あの娘の後ろ姿見つめて、情けなくて惨めな思いをし続けて、自分が嫌になって、それでも死ぬ勇気も、朝起きる根性すらないからゆっくりふぬけて苦しんでた日々があって、例えば今晩なんてのはひどいもんだったよ。新しくギターを買ったから、よく外弾いてるんだけど、今日は土手行くしかないだろって学校のときから思ってたから、外出たら寒いのなんの。カップルは寄り添いあってどこかへ帰ってるし、俺は薄い服一枚。これしか服持ってないから。土手ついたはいいけど凍えながらスマホいじってすごい速さで冷めてくおしるこ持って。ギターぶらさげて立って歌って、気持ちいけどさ。歌は下手だしチャリ2人乗りしてるカップル?が上を通るし、ひろーい空の下、静かな川のほとりに俺ひとり。もう嫌だよ。うんざりだよ。気が済むまで歌おうって痩せ我慢して震える声で足踏みしながら。でも俺のストロークが強いのか弦が切れちゃってさ。あちゃーって。安心もしたけどね。あ、これで帰れるって。そんでため息ついてダッシュでチャリ漕いで帰ったよ。ハアハア言ってもう人の目なんて気になんない。ってのは嘘だけど、少しずつ街で見かける独り言しながら歩いてる変なやつになってきてる。で、しずかーに家入ってズボン履いたまま便座に座ってこれ書いてる。勝手に俺の中で神格化してたあの娘は思ったより人間的で、少し悲しかった。ちゃんと恋愛とかしてきたのかな。イケメンの席のうしろで、毎日、というか俺が教室に行けた日はずっと楽しそうにしてる。悲しいぜ。目を背けたくなる。席が近いってのがひどいことしてくれるよな。見えないならいいんだよ。そばで笑い声が聞こえるから...。あの娘の細い髪が揺れるのを視界の端で感じてるから...。今だって心臓が痛いしなんかちょっとずつ身体の調子が悪くなってきてる気がする。というか、こんなギリギリの、生きてるだけの日々がずっと続いてくなんて、無理だよ。一回しばらく遠く離れた場所にいたいよ。まわりを見渡せば俺がいかに不幸せか、しみじみ感じるぜ。勝手に苦しんで勝手に恨んでる。俺の中だけでちっぽけな爆発を起こしてる。こんなに寒くなってきたし、あったかい誰かの隣にいてみたい。俺は性格に難があるから、そばにいる人みんなうんざりして飽き飽きして嫌な目で俺を見るんだ。どうしたらみんなみたいになれるんだろう。みんなみたいになりたくないけど。余裕ぶっこいた目立ちたがりやの感傷自慰。なにが苦しくてどうしてこうなったのか忘れちまった。今はピーズのとどめをハデにくれが俺の心についた名前、地図、教科書、呪い、家族、親友、恋人。そういうものになってる。昼くらいの中央線、心と身体はずっと張り詰めてるけど、太陽の日はあったかい。そのときイヤホンでこのアルバムを流すと心の深い深い部分で共鳴するんだ。頷いてるんだ。必死なんだ、自分を知ろうと、正当化しようと。何もかも分からなくなった。でもどうせ明日も生きてるんだ。俺は毎晩、全てが終わると思ってるし全てが始まると思ってる。だから当たり前みたいにつまらない朝が来ると、驚いてしまう。みんなの歩く速さにまるでついていけない。ずっと、みんなの後ろを惨めに俯いて歩いてる。比喩じゃないよ。実際そうなんだ。朝丁寧にお風呂に入って、鏡何十回も見て、恥ずかしがりながら、それを隠しながら、かっこよく見える顔しながら、髪いじりながら、教室入って、誰にも気づかれることなく、むしろ煙たがられて、全て俺が悪いのに、勝手に卑屈になってひとりで帰るんだ。どんな気持ちになるか知ってんのかよ。おまえら全員、俺のことなんて理解できないし興味もないだろうから軽く流すんだろうけど、わかってるよ。そりゃそうだ。俺はつまんないしね。もう、昔みたいには戻れないのかな。

さっきまで さっきまでいた キレイな目をしてた

わざと逃げてきたんだな。俺はずっと。多分これから色々変わってくことだってあるだろうし、幸せになりたいんだよ。俺は。満たされてみたいよ。幸せだ、なんて自覚すらしない、振り返らない、思い出さない、感じない。そういう日々を知ってるはずだ、知ってるんだ。今日はもうこうやって腐らせてくれ。そんで俺のためだけに笑いかけてくれ。俺と話そうよ。君の日々の話も聞くし、よかったら俺の笑える日々の話も聴いてほしいな。そんな瞬間のために生きてきたから。

『カン違いのクソ夜を

わざわざくりかえし

とりのこされたカスだ

もういーや こんままだ ずっと

キレイな目をしてた

びびってオラ逃げたのさ

ひとりぼっち もうもどらないか

手おくれか 』

って。気に入った歌詞は心の中で何回も反芻するんだ。心の中で思うんだ。俺の、俺の、俺はなんなんだ。どうしてこうなったんだ。手おくれか?人生なげーとタカくくってたぜ 

Baby オイラをみてくれ 手も足もこんなに自由に動くのさ やっぱダメかもう....

好きなコはできた

今日も学校を休んじゃった。

最近はお昼過ぎに登校して出席だけもらいにいくような日々だった。早退して喫茶店で定食を食べたり、似たような状態の先輩と話したり、教室の隅で本読んでたり。

そういや数日後からもう中間考査なんだよな。ほとんど意識してなかったし意識したこともない。俺は生まれてこの方勉強したことないし。

だから今日なんか、一人で部屋にいて、寝る感じでもなくて、スマホだけ手の内にあって何するかって言ったらオナニーしちゃうんだよな。もう、射精した後の虚しさや寂しさにはうんざりしてるし、こんなに意味のないこと早く辞めたいと思ってるんだけど、だめだね。あとの自分に任せ続ける人生。永遠に向き合わないし治そうとしないから。

それでさ3回目のオナニーをクラスメイトで済ませてしまったのよ。射精してからは自分の醜さと情けなさと、申し訳なさでどうしたらいいか分からなくなった。俺に恋とか愛とかそういうものは無理かもしれないって思った。でも、クラスの写真に写ってるあの子の笑顔とか、普段から横目でみてて、素敵だなー!って思うような子のこと見てたら天使じゃん、って。こんなに醜くてごめんなさい。今まで、自分の性欲で人を傷つけたり迷惑をかけたり、俺から見た世界自体を汚し続けてたけど、変態だけど、少しだけ、少しだけは本当の純な気持ちがあるはずなんです。もうオナニーとかセックスとかキスとかペッティングとか、いいから、あなたを俺のジョークで笑わせてみたい。性欲から遠く離れた場所であなたの髪を梳かしたい。あなたの笑った時に無くなっちゃう目が好き。自分のためじゃないって今の俺には断言できないけどもう独りよがりのオナニー野郎からは卒業するから、あなたの白い肌に触れてみたい。あの子の視界に俺はきっと写ってなくて、俺は多分あの子たちを理想系の影を見て、それをダシに感傷に浸ってるだけだ。本当に「好き」がわからなくなっちゃった。自信を持って、誰かを好きになれることが羨ましい。でも、俺決めたよ。教室に当たり前みたいにいる天使たちのために頑張ろと思うよ。情けなくてそんな姿死んでも見せたくないって思い続ける日々になると思うけど、俺は大丈夫だから、大丈夫になれると思うから、今は近くを通り過ぎるのが精一杯だけど、すこしでもあの子たちの笑顔に近づけるように。そう決めるんだ。

相手がいれば さぼらずに済めば そばにいなくても この世にいなくても

俺が今流してる数滴の涙は何よりも醜くて感傷マゾの嘘のものだしさ、自分の性格が悪くて嫌んなっちゃうけど、チラチラあの子の顔見れば胸がキューっとなる瞬間は本当だと思いたい。ずっと、自分を信じてみたかった。俺なんて死んだほうがマシなのは間違いないんだよ。頭でわかってても心がそんなことない俺は価値のある美しい人間だって、そんなわけないのに。清くなりたい。本当の気持ちで生きたいのに。今俺の心は澱んで重くて気持ち悪くて乾いてて塞ぎ込んだまま迷っているような。

もう何も分からなくなったけど、顔を上げた時あの子の笑顔だけがチラッて見えたから、それしかないなら、今は、夜を紛らわせるくらい大きな音でピーズを聴いて、あの子の好きなところを思い出しながら朝を待つのも、悪くないかもよ。 

父ちゃん母ちゃんよろこべ 好きなコができた

映画

寂しい。ずっと寂しい。

なんの疑いもなく幸せな日々に満足したい。

幸せなことにも気づかず笑っていたい。泣いていたい。怒っていたい。

もういい加減報われたいよ。努力なんてしてないけどさ。ちゃんと傷ついて、落ち込んで、清くて美しくなれることを想い続けてる。

今日、文化祭の初日でさ、俺はクラスのことにも一切関わってないし、進めていく過程で俺の存在は本当に邪魔で厄介だったと思う。ごめんなさい。進級するのに必要な登校日数も余裕があるわけではないし、第一、俺は楽に生きたいわけではなくて幸せになりたいから、頑張って学校へ行ってみようと思ってるけど、1日の間に気が遠くなるほどの回数落ち込んで、くたびれきって俯きながらひとりで帰路に着くことが安易に想像できるんだよ。いわば負け戦。うまくいかないことなんて分かってるけど、文化祭の日学校にいた、って事実が欲しいっていうかさ。まあ苦しいだけの文化祭なんて行かない方がマシかもしれないけど、なにか前に進めるきっかけがないって確信しきってるわけじゃないんだ。希望を持つことにも疲れたけど、このまま終わってたまるかよ。俺だって、みんなと話したいと思ってるし、楽しい話題だって沢山あるんだ。君の好きな映画とか、音楽とか、教えて欲しいよ。

でもさ、自分の心の中だけで終われるネチネチした悩みだけじゃなくて、もちろん生きていれば沢山の困難が付き纏うわけで、それと向き合うときに俺は本当の意味で強くならなきゃいけないね。最近は俺が弱ってていい状況でもないんだよ。苦しいな。

心の病院に行くことにも抵抗があって、それは分かってたまるかって気持ちもあるんだけど、この俺が、今の俺が変わりたくない、みたいな。自分でも整理がついてないけど、激情を失いたくないんだよ。感傷的で、極端で、危なっかしい自分でいたいのかな。

何度も何度も何度もこんなプライドや虚栄心無くなればいいのにって思うのに、みんなみたいに身軽になれないんだ。自信が本当にないのかもしれない。

何もかも、時間が俺の変な部分を攫っていってつまらないだけの人間になるのかな。そんなのも嫌だよ。

俺って、俺っているのかな。俺ってなんだろう。俺は俺だよ。俺を認めてくれ。俺を叱ってくれ。俺と映画を観よう。俺とキスをしよう。

俺の、俺だけの、情けなくて、寂しくて、泣きたくなるような日々を、誰が知ってるんだ、誰が分かってくれるんだ。

窓から差すぼんやりした青が俺をバカにする。かけてた曲も終わる。これで全ておしまいだったらいいのに、みたいな5時43分。おはよう。